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募集開始から5日間で2,865名が参加。コンテンツの魅力を「伝わる言葉」と導線に変えたオンラインフィットネスサービス立ち上げ事例

Fincsが支援したオンラインフィットネスサービスのリリース設計

オンライン講座やコミュニティを立ち上げる際、優れたコンテンツがあるだけでは、必ずしも多くの人に届けられるとは限りません。

商品設計、配信環境、価格、募集方法、ランディングページ、発信内容、決済、問い合わせ対応など、講師が本来提供したいコンテンツ以外にも、考えなければならないことが数多く存在します。

オンラインフィットネスサービス「era fitness」では、Fincsがサービスの立ち上げから集客導線の設計、ランディングページ制作、告知内容の作成、運営体制の構築までを支援しました。

その背景には、発信者の魅力や理念を深く理解し、それを幅広い顧客に伝わる言葉へと変換するプロセスがありました。

今回は、era fitnessの立ち上げ時に抱えていた課題と、Fincsが実際に行った支援内容、成果につながった理由をご紹介します。

オンラインフィットネスを始めたい。しかし、配信と集客に課題があった

era fitnessは、YouTubeなどでフィットネスコンテンツを発信する「のがさん」が立ち上げた、オンラインフィットネスサービスです。

era fitness代表 のが 氏

参考: のがちゃんねる(YouTube登録者175万人・2026年9月時点)

ライブレッスンだけでなく、過去のレッスンをアーカイブとして視聴できる環境や、専門性の高い講師による多様なフィットネスコンテンツを提供しています。

のがさんは以前からオンラインサービスの構想を持っていましたが、立ち上げにあたっては、大きく2つの課題を感じていました。

ひとつは、レッスン動画の配信とアーカイブ管理です。

YouTubeの限定公開やZoom、Discordなどを組み合わせる方法も検討していましたが、動画を体系的に整理し、継続的なストックコンテンツとして提供するには、相当な手間がかかると考えていました。

「YouTubeで配信すればアーカイブは残りますが、リンクをコピーして整理する必要があります。独自で仕組みを作るには工数がかかりすぎますし、Zoomではそのままアーカイブとして残せない。ストックコンテンツに価値を持たせたいと考えたときに、そこがネックになっていました」

もうひとつの課題が、集客方法です。

当時考えていた主な募集方法は、YouTubeで告知することでした。

しかし、ランディングページを使った販売設計や、募集前からサービスの価値を段階的に伝える方法、申込みにつなげるための特典設計などは、まだ具体化されていませんでした。

「YouTubeで告知する方法くらいしか知りませんでした。ランディングページや特典なども考えていなかったので、集客は大きな課題でした」

募集開始から5日間で2,865名が参加

のがさんが過去に低価格のオンライン企画を実施した際には、約2,000名が参加していました。

ただし、その企画は外出が制限されていた時期に実施されたもので、価格も非常に安く設定されていました。

そのため、今回の有料オンラインフィットネスサービスについては、過去の参加者数の3分の1から4分の1程が集まれば十分ではないかと考えていました。

しかし、実際には募集開始から5日間で累計2,865名が参加しました。

サービス自体の充実度や、のがさんが長年築いてきた視聴者との信頼関係が前提にあったことはもちろんですが、それだけでなく、サービスの魅力を適切に整理し、見込み顧客に伝わる形で届ける準備を行ったことも、大きな成果につながりました。

実際に行ったことと手順

Fincsの支援は、完成したサービスを販売するところから始まったわけではありません。

まずは、のがさんが実現したいことや、これまでの活動、視聴者から支持されている理由を理解することから始めました。

STEP1 実現したいサービスと将来像をすべてヒアリングする

最初に行ったのは、サービス内容を決めるためのヒアリングです。

現在考えている機能やレッスン内容だけでなく、次のような内容まで詳しく確認しました。

  • どのようなサービスを実現したいのか
  • 誰に利用してもらいたいのか
  • 利用者にどのような変化を提供したいのか
  • どのようなレッスンや講師をそろえたいのか
  • 将来的にどのようなブランドにしていきたいのか
  • のがさん自身が大切にしている考え方は何か
  • 利用者にどのような体験をしてほしいのか
  • 価格はいくらが良いのか

表面的な機能や募集条件だけを確認するのではなく、サービスを立ち上げる理由や、将来的に実現したい状態まで含めて整理しました。

今回の支援では、「オンラインでレッスン動画を提供するサービス」を作るのではなく、のがさんが目指すオンラインフィットネスの世界観を、どのようなサービスとして形にするかを考えることが出発点となりました。

STEP2 発信者の魅力と、顧客から支持されている理由を理解する

次にFincsの担当者自身が、のがさんのコンテンツや考え方を理解するためのリサーチを行いました。

実際にYouTubeを見ながらトレーニングを体験し、関連書籍を読み、過去の動画や利用者へのインタビューも確認しました。

目的は、単にフィットネス市場を調査することではありません。

  • なぜ、のがさんの動画は多くの人に支持されているのか
  • 視聴者は、どのような言葉や姿勢に共感しているのか
  • 視聴者は、どのような悩みを抱えているのか
  • 他のフィットネスサービスにはない魅力は何か
  • のがさんが大切にしている考え方は何か

こうした要素を、一言で説明できるほど深く理解することを重視しました。

Fincsの担当者は、当時の取り組みを次のように振り返ります。

「基本的には、『なぜこの人が人気なのか』『この人の強さや魅力は何なのか』を、一言で言えるくらいまで理解することを意識しました」

コンサルタントが商品を十分に理解しないまま、一般的なマーケティング手法を当てはめても、発信者本人の魅力や世界観は伝わりません。

そこで今回は、のがさんの視点と顧客の視点の両方に立ち、サービスの核となる価値を整理しました。

STEP3 配信とアーカイブを一体化したサービス環境を構築する

のがさんがFincsを選んだ大きな理由のひとつが、ライブ配信とアーカイブ管理を一体で行えることでした。

配信したレッスンをそのままアーカイブとして残し、内容ごとに整理できる環境を構築しました。

利用者はスマートフォンからアプリのようにサービスを利用でき、動画だけでなく、チャプターや資料なども確認できます。

「動画を配信して、そのままアーカイブに残せることと、それを整理できることが決め手でした。スマートフォンでもアプリのように使えて、チャプターや資料も載せられる。やりたいことを実現できそうだと思いました」

これにより、講師側が配信後に動画の保存先を移動したり、URLをまとめ直したりする負担を軽減しました。

利用者側にとっても、過去のレッスンを探しやすくなり、ライブに参加できなかった場合でも継続して利用しやすい環境となりました。

STEP4 集客導線と発信内容を同時に設計する

サービス内容を整理した後は、集客導線の構築と、募集時に発信する内容の制作を並行して進めました。

今回のローンチでは、2種類のランディングページを用意しました。

Fincsは、ランディングページの構成、掲載する文章、訴求内容、デザインまでを担当しました。

また、のがさんの主な発信媒体が動画であることを踏まえ、YouTubeなどでサービスを告知する際の動画スクリプトも作成・共有しました。

実施した主な内容は、次のとおりです。

  • 集客全体の導線設計
  • ランディングページ2種類の制作
  • ランディングページの構成設計
  • 掲載するコピーや説明文の作成
  • 配信するコンテンツ制作
  • ページデザインの制作
  • 動画で告知する際のスクリプト作成
  • サービスの価値を伝える順番の整理
  • 申込みを検討する人の不安や疑問の整理

重要だったのは、ランディングページだけを作るのではなく、動画での告知からページへの移動、その後の申込みまでを、ひとつの流れとして設計したことです。

発信者の言葉、ランディングページの内容、実際のサービスに一貫性を持たせることで、告知を見た人が違和感なくサービス内容を理解できるようにしました。

STEP5 決済や問い合わせ対応まで含めて運営体制を整える

オンラインサービスを継続的に運営するためには、コンテンツ制作以外の業務も発生します。

たとえば、次のような業務です。

  • 入会手続き
  • 決済に関する問い合わせ
  • 退会手続き
  • 利用方法に関する問い合わせ
  • 規約の整備
  • 利用者からの意見やクレームへの対応
  • アーカイブの整理
  • 継続的な集客

のがさんは、過去にオンライン企画を実施した際、決済や問い合わせ対応に大きな負担を感じていました。

そこで今回は、Fincs側が決済や入退会、問い合わせなどの運営業務を担う体制を整えました。

「私にとっては、問い合わせやトラブルを自分で対応しなくていいことが大きかったです。以前は、退会処理や入会、決済周りの問い合わせ対応がかなり大変でした」

講師が事務対応に追われる状態を避け、自身が最も価値を発揮できるコンテンツ作りに集中できる環境を作ることも、Fincsの支援における重要な役割です。

ローンチ時に特に注意・工夫したこと

幅広い利用者に伝わる言葉を選ぶ

era fitnessの利用者は、年齢も、運動経験も、サービスを利用する目的もさまざまです。

体重を減らしたい人だけでなく、運動習慣を身につけたい人、健康を維持したい人、姿勢や身体の一部分を変えたい人、日常生活を快適にしたい人もいます。

そのため、特定の悩みだけに訴求を絞りすぎると、本来サービスを必要としている人に「自分向けではない」と思われる可能性がありました。

そこでFincsでは、文章を作成するたびに、異なる年齢や状況の利用者を想定しました。

  • 50代で運動に不安がある人が読んだらどう感じるか
  • ダイエット目的ではない人にも価値が伝わるか
  • 運動初心者に難しい印象を与えていないか
  • 身体の一部分を変えたい人にも関係があると感じてもらえるか
  • のがさんの既存視聴者が違和感を持たない表現になっているか

過去のYouTube動画や利用者インタビューも確認しながら、言葉の一つひとつが、特定の層に偏りすぎていないかを検証しました。

「のがさんが考えていることを、お客様に伝わる形に翻訳する必要がありました。『この人だったら、この言葉をどう感じるか』『のがさんはこのような内容を伝えるのか』と、顧客と講師の立場を行き来しながら作りました」

これは、対象者を曖昧にしたという意味ではありません。

幅広い目的を持つ利用者に対して、共通して提供できる価値を見つけ、それぞれが自分に関係のあるサービスだと理解できる表現を設計したということです。

発信者本人の言葉と世界観を損なわない

一般的なマーケティング表現を使えば、一時的に注目を集めることはできるかもしれません。

しかし、既存の視聴者が大切にしているのは、のがさんの考え方や、これまでの発信で築いてきた信頼です。

そして、のがさんのブランドです。

強い表現を使うことで、これまでの世界観との間に違和感が生まれれば、サービスはもちろん、のがさんへの信頼をも損なう可能性があります。

そのため、Fincsでは、売れる表現を一方的に当てはめるのではなく、のがさんの考えや言葉を理解したうえで、顧客に伝わる形に整えることを重視しました。

今回うまくいった4つの理由

1.サービスとコンテンツの質の高さ

今回の成果の大きな前提となったのは、のがさん自身のコンテンツ力と、era fitnessの充実したサービス内容です。

長年にわたって質の高いフィットネスコンテンツを発信し、視聴者との信頼関係を築いていたことが、サービスへの期待につながりました。

また、複数の専門性を持つ講師によるレッスンや、ライブとアーカイブを組み合わせた利用環境など、継続的に利用できるサービスとしての価値もありました。

マーケティングによって存在しない魅力を作ったのではなく、すでにある魅力を整理し、正しく伝えたことが成果につながっています。

2.発信者の魅力を理解してから、販売導線を作った

最初からランディングページを作るのではなく、のがさんの動画、書籍、過去の発信、利用者の声を確認しました。

そのうえで、「なぜ支持されているのか」「顧客が何を期待しているのか」を言語化しました。

この理解があったからこそ、のがさんらしさを損なわず、既存の視聴者にも自然に受け入れられる訴求を作ることができました。

商品への理解が浅い状態で一般的な成功パターンを当てはめるのではなく、商品と発信者固有の強みから設計を始めたことが重要でした。

さらに、入会後も継続いただけるコンテンツ施策等も設計しました。

3.幅広い利用者に、自分向けのサービスだと感じてもらえた

era fitnessの顧客が求めるものは、ダイエットだけではありません。

健康、運動習慣、姿勢、身体の悩み、見た目の変化など、さまざまな目的があります。

Fincsでは、特定の目的だけを強く押し出すのではなく、それぞれの利用者が自分に必要なサービスだと感じられる表現を設計しました。

顧客の年齢や状況を具体的に想像しながら、言葉の隅々まで検討したことが、幅広い参加につながったと考えられます。

4.講師がコンテンツに集中できる体制を作った

オンラインサービスでは、募集後の運営も重要です。

決済、入退会、問い合わせ、トラブル、規約、アーカイブ整理などを講師自身がすべて担当すると、本来注力すべきコンテンツ作りに使える時間が減ってしまいます。

今回、Fincsがシステムと運営の両面を支援したことで、のがさんはレッスンやサービス改善に集中しやすくなりました。

集客だけでなく、その後も継続してサービスを提供できる環境まで整えたことが、安定した運営につながっています。

「コンテンツには自信がある。でも、その先に進めない人におすすめしたい」

Fincsの支援について、のがさんは「コンテンツには自信があるものの、サービスとして形にする方法がわからない人」に向いていると話します。

「作りたいものはあって、コンテンツにも自信はある。でも、そこから先に動けない人には、すごくおすすめだと思います」

オンライン講座やコミュニティを始めるためには、コンテンツ以外にも多くの準備が必要です。

決済、規約、問い合わせ、クレーム対応、アーカイブ管理、集客、継続率の改善など、運営者が考えなければならないことは少なくありません。

「サロンにしようと思うと、決済や規約、問い合わせ対応、アーカイブの整理、集客など、コンテンツ以外に考えることが本当に多いです。そこを任せて、自分はコンテンツ作りに集中できることが良かったです」

また、サービスの立ち上げ後も、実現したいことを相談できる環境に価値を感じているといいます。

「コンテンツには自信があって、いろいろな人に届けたい。でも、マーケティングが苦手だったり、運営に自信がなかったりして踏み出せていない人は、一度相談してみるのがおすすめだと思います」

成功は、優れたコンテンツを「届く形」に変えた結果

募集開始から5日間で累計2,865名が参加していただきました。

この成果は、ひとつの施策だけによって生まれたものではありません。

  • 実現したいサービスと将来像を整理する
  • 発信者の魅力や理念を深く理解する
  • 顧客が求めている体験を把握する
  • ライブとアーカイブを提供できる環境を構築する
  • 集客導線を設計する
  • ランディングページや告知動画を制作する
  • 幅広い顧客に伝わる言葉を選ぶ
  • 決済や問い合わせを含む運営体制を整える

こうした一つひとつの設計と実行が、結果につながりました。

優れた知識や経験、コンテンツを持っていても、それをオンラインサービスとして形にし、多くの人へ届けるためには、商品設計や集客、運営の仕組みが必要です。

「講座を作りたいが、何から始めればよいかわからない」

「すでにコンテンツはあるが、思うように申込みにつながらない」

「自分の知識や経験を、継続的な事業にしていきたい」

Fincsでは、こうした課題に対して、アドバイスだけで終わるのではなく、サービス設計、制作、集客、システム、運営まで、実行に必要な支援を行っています。

自分のコンテンツをどのようなサービスにできるのか。どのような人に、どのような形で届けるべきなのか。

まだ明確な答えが出ていない段階でも、まずは考えていることを整理するところからご相談ください。

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