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オンラインサロン・オンライン講座・コミュニティの違いと、どれを作るべきか

結論

言葉の違いより、「何にお金を払ってもらうか」の違いです。

  • オンライン講座 — 中身にお金を払う
  • オンラインサロン — 続くことにお金を払う
  • コミュニティ — 人が集まっている状態にお金を払う(または、お金を取らない)

呼び方は自由に決められます。決められないのは、払う理由です。ここが決まっていないと、どの名前をつけても続きません。

3つの違い

オンライン講座オンラインサロンコミュニティ
売っているもの学べる中身続けられる場人のつながり
終わりがあるかある(学び終わる)ないない
お金の形買い切りが多い月額月額 / 無料
主役作った人作った人と参加者参加者
中心にあるもの教材更新される情報とやりとり会話
作る側の負担作るときに重く、あとは軽い毎月続く毎月続く(軽くはならない)
やめられる条件学び終わったら価値を感じなくなったら話す相手がいなくなったら

いちばん実務に効くのは、下から2行目です。

講座は、作り切ればあとは売るだけになります。サロンとコミュニティは、始めた月から毎月「今月は何を出すか」を考え続けることになります。これは想像よりずっと重い約束です。

どれを作るべきか

3つの質問で決められます。

質問1: あなたが教えられることには、終わりがありますか

終わりがある → 講座から始めてください。

「簿記3級に受かる」「英語で会議に出られるようになる」のようにゴールが決まっているものは、講座の形が合っています。買う側も判断しやすく、作る側も作り終われます。

終わりがない → サロンかコミュニティです。

投資、育児、経営、健康のように状況が変わり続けるものは、一度学んで終わりになりません。この場合は、続く形のほうが素直です。

質問2: 毎月、新しく出すものがありますか

ある → サロンが成立します。

新しい情報、その月の解説、ライブ、質問への回答。「今月これがありました」と言えるものが毎月あるかを、正直に見積もってください。

ない → サロンにしないでください。

3か月目に、必ず苦しくなります。サロンをやめるのは、始めるより難しいです。お金を払い続けている人がいるからです。

質問3: 参加者同士が話す理由がありますか

ある → コミュニティの要素を足せます。

同じ目標、同じ立場、同じ悩み。参加者同士に共通点があるときだけ、会話は続きます。

ない → コミュニティにしないでください。

「場を作れば勝手に盛り上がる」ということは起きません。話す理由がない人を集めても、誰も書き込まない場ができるだけです。

3つとも「ない」場合

終わりがなく、毎月出せるものもなく、参加者同士が話す理由もない——この場合は、まだどれも作らないでください。

3つとも「ない」というのは、売るものがまだ固まっていないということです。名前を決める前に、「誰の、どんな状態を、どう変えるのか」に戻ってください。

もう一つの道は、終わりのある形に切り出すことです。教えられることの中から、ゴールを1つ決めて、そこまでを1本の講座にする。 終わりを自分で作れば、質問1は「ある」に変わります。多くの場合、これがいちばん早いです。

いちばん多い失敗

中身が講座なのに、サロンとして月額で売ることです。

なぜこうなるかは分かります。買い切りだと売上が毎回ゼロに戻るので、月額のほうが安定して見えるからです。

でも、学び終わった人は必ず抜けます。 中身が有限なのに月額で売ると、「もう学ぶものがないのに払い続けている」状態を作ることになります。これは、退会の理由を自分で用意しているのと同じです。

正しい順番は逆です。

  1. まず講座として作って、買い切りで売る
  2. 学び終わった人のうち、続けたい人がいることを確かめる
  3. その人たちのために、続く場を月額で用意する

この順番なら、月額の場に入る人は「学び終わったうえで、まだ続けたい人」です。抜ける理由がありません。

「全部やる」は、実は普通です

3つのうち1つを選ばなければいけない、という話ではありません。むしろ、うまくいっている運営はたいてい3つとも持っています。

  • 講座(買い切り)で、初めての人が入ってくる
  • サロン(月額)で、学び終わった人が続ける
  • コミュニティが、サロンの中にある

大事なのは、同時に始めないことです。1つずつ、前のものが回ってから足していく。

買い切りの講座と月額の場を、実際にどう並べて売るかは、買い切りと月額の両方で売るにはに書きました。

3つを同時に始めると、どれも中途半端になります。そして、どれが原因でうまくいっていないのかが分からなくなります。

名前より先に決めるべきこと

呼び方を先に決めると、あとで困ります。「サロン」と名乗ってしまうと、中身が講座でも月額にせざるを得なくなるからです。

先に決めるのは、この3つです。

1. 誰の、どんな状態を変えるのか

2. その人は、何にお金を払うのか(中身か、続くことか、つながりか)

3. お金を払い続ける理由は、何か月目まで持つか

3つ目が最も重要です。「3か月目に、この人はまだ払っていますか」に答えられないなら、月額にしないでください。

よくある質問

Q. どれがいちばん儲かりますか

続く形(月額)のほうが、売上は積み上がります。 ただし、積み上がるのは続いた場合だけです。中身が続かなければ、退会も積み上がります。買い切りは積み上がりませんが、作り切れば繰り返し売れます。

Q. 無料のコミュニティから始めて、あとで有料にできますか

できますが、難しいです。 無料で参加している人に課金を始めると、ほとんどが離れます。有料にするなら、無料の場はそのまま残して、有料の場を別に作るほうが現実的です。

Q. 人数は何人からが成立しますか

講座は1人からです。 買う人がいれば成立します。コミュニティは、書き込む人が常に数人いる状態が必要です。100人いても、書き込むのが運営だけなら成立していません。

Q. サロンとコミュニティは、結局どう違うのですか

主役が違います。 サロンは主宰者が中心で、参加者は主宰者から得るために入ります。コミュニティは参加者同士が中心で、主宰者がいなくても会話が続きます。主宰者が2週間いなくなったときに、場が動いているかどうかで見分けられます。

Q. 3つを同時にやると、受講者は混乱しませんか

混乱するのは、境界が曖昧なときです。 どれを買うと何が見られるのかがはっきりしていれば、選択肢が増えるだけです。逆に、「買い切りの人にも一部だけサロンを見せる」といった例外を作ると、その瞬間に分からなくなります。

Fincs の場合

Fincs は、講座の販売・配信・受講者とのやりとりを1つで運営するプラットフォームです。3つを別々のサービスに分けずに、同じ場所で持てます。

  • 講座(買い切り)とサロン(月額)を、同じ講座の中に並べられます。 料金プランは月額(サブスク)と買い切り(一括)の2タイプがあります
  • どのプランの人に何を見せるかを設定できます。 教材とチャットのチャンネルに、「このプランの契約者だけ」という公開範囲を設定できます
  • コミュニティは、チャットのチャンネルとして持てます。 話題ごとにチャンネルを分けたり、講師からのお知らせ専用(受講者は投稿できない)チャンネルを作ったりできます
  • 1つずつ足していけます。 まず買い切りの講座だけで始めて、あとから月額プランとチャンネルを足す、という順番で運用できます
  • 手数料 — Fincs は初期費用がかからず、講座の売上に応じた成功報酬です。手数料率は15%〜、これに決済手数料5%がかかります。手数料額が月額19,800円を下回る月は、最低利用料としてこちらが適用されます。投資講座は手数料が異なります。詳細はお問い合わせください

機能ごとの詳しい可否は、できること・できないことにまとめています。

まとめ

  • 違いは呼び方ではなく、何にお金を払ってもらうかです
  • 終わりがあるなら講座、毎月出せるものがあるならサロン、話す理由があるならコミュニティ
  • 中身が講座なのに月額で売るのが、いちばん多い失敗です
  • 3つとも持つのは普通ですが、同時に始めないでください
  • 名前より先に、「3か月目に、この人はまだ払っていますか」に答えてください